コラム(お住まい選びのアドバイス)

「買い時」感アンケート結果について

http://www.jutaku-s.com/rensai/id/0000000664

全国宅地建物取引業協会連合会などが一般消費者向けに実施したアンケートによると、不動産が「買い時だと思う」という回答は前年から10.3ポイント減少し18.3%、逆に「買い時だと思わない」が4.7ポイント増えて22.6%という結果となった。買い時だと思わない理由のトップは「自分の収入が不安定または減少しているから」(45.0%)となっており、同連合会では、「経済的不安定感により買い時でないと感じているように見受けられる」としています。という記事が掲載されており、一般的には景気回復の先行きがまだまだ不安なんだなあと、少しガッカリしてしまいました。

 ここで言う「買い時」というのは、あくまでも一般的な経済情勢から感じる回答ですね。

当然各世帯により「引越し時」は違います。結婚・出産・入学・転勤・同居・・・様々な事情により「引越し時」が到来してしまうからです。その時購入するのか賃貸にするのか検討するわけですから、「買い時」も厳密に言えば世帯ごとに異なるということですね。 

このことは、よく住宅雑誌などで目にする「持ち家VS賃貸」という関連の特集での

「持ち家派」の意見と「賃貸派」の意見に通じるところがあると思います。

 では一般的な経済情勢から考える「買い時」とはいつなのでしょうか?

そのファクターとして私が挙げるのは、①不動産相場 ②金利(金利優遇幅)等の住宅ローン条件 ③税制 です。

まず①については、景気低迷により最近10年以上最低水準で推移していますし、全品目の物価に対する不動産価格の割合も同様にずっと低い状況が続いています。ですからこのファクターだけから考えると一応「買い時」なわけです。ただ、今後不動産相場が更にガクンと下がると予想される人はその頃が「買い時」ということになります。 

次に②についても、景気低迷により最近10年以上金利は最低水準で推移し、金利優遇幅も過去最大です。3,000万円35年の住宅ローンを2000年に組んだ人と現在組んだ人とでは、総返済額で約1,000万円の差がついてしまう計算になります。ですからこのファクターだけから考えても一応「買い時」になります。個人的にはこれ以上住宅ローンの条件が良くなる伸びしろがもう殆ど残されていないと思います。

 最後③についても、同じく景気低迷により最近20年近く住宅ローン減税が好条件の内容で推移しています。多少前後はありますが、おおよそ住宅ローン金額の1割近くを税金で取り戻せるという条件です。ですからこのファクターだけから考えても同様に一応「買い時」になります。

 では、景気が回復し各世帯の収入が安定もしくは上昇したらこの3つのファクターはどうなるでしょうか?

当然①不動産相場は上昇し、②金利も上昇(金利優遇幅が減少)し、③住宅ローン減税が縮小することになる可能性が高くなってしまいます。

ですから私は「各世帯の収入」つまり「好景気」というのは「買い時」のファクターとは思いません。むしろ個人的には好景気の時は「買い時」ではないと思うのです。

 あくまでも個人的な意見ですが、どうしても「引越し時」ではないという世帯以外は景気低迷時が基本的には「買い時」です。

大事なのは「収入が安定していない」という不安を解消するために、無理に自己資金を投入せず、十分に余裕のある返済計画で住宅ローンを組んで住宅を購入することです。つまり、無理のない住宅ローンに抑えるために自己資金を投入するのではなく、無理のない予算で家探しをすることだと思います。